人生を決めるのは「菌と腸」?!

「腸」に関する文章、正しいのはどれでしょう

をすべて広げると、テニスコート1枚分の広さがある
腸内細菌のバランスがくずれていると、ふとりやすくなる
糖尿病の人は、腸内細菌の数がそうでない人より少ない
の状態がよくないと、アルツハイマーになりやすい
腸内細菌種類・割合は、人によって大きくちがう

答えは…

すべて〇です
口から入った食べものは食道・胃といった通路を通りながら小さくされていき、でいよいよ体の中に取り込まれて血管に入ります。
は「外からとりこんだものが体内に入るほんとうの門」ともいえるでしょう。

飲食物といっしょに病原菌やウイルスも入ってきますが、腸にある免疫の細胞が攻撃してからだを守っています
この免疫の細胞がはたらくために必要なのが、腸内細菌なのです。

腸内細菌は免疫と直結

私たちの体には600~1,000兆個、1,000種類以上の腸内細菌が花畑のように住みついており、その様子から「腸内フローラ」と呼ばれています。

この腸内フローラが生理機能・運動機能・免疫・老化などに広く関わってきます。
人生は「菌と腸」が決める、といっても過言ではありません。

お通じ以外のことにも・深くかかわる腸内細菌

腸内細菌免疫の力を高めたり、花粉症やアレルギー反応など過剰になった免疫を抑えたりもします。

健康な方の腸内細菌は、善玉菌:悪玉菌:日和見菌が2:1:7

善玉菌の多い環境をつくろう

悪玉菌は食べたものを腐敗させ硫化水素やアンモニアをつくります。
口臭・便臭の原因になるばかりか、多すぎれば病気も引き起こしかねません。

日和見菌は善玉菌・悪玉菌のどちらにもはたらくので、善玉菌が優勢になるように腸が喜ぶ生活をしましょう!

腸が喜ぶ生活って、どんなの?

規則正しい食生活 1日3食バランスよく!
ストレスをためこまない 「なるようになる」精神で
お通じを意識する トイレをがまんせず、リズムよい排便を
自律神経の乱れをふせぐ  睡眠時間をしっかり確保。だらだら夜更かしは禁物
血行をよくする 適度な運動や、腹部のマッサージをする・おなかを冷やさないこと!

乳酸菌をふくむ食べものをとりましょう

発酵食品のかずかず

乳酸菌を食べ物からとるとき…
動物性乳酸菌(チーズやヨーグルトなど)は胃の酸に弱いのですが、
植物性乳酸菌はそのまま腸に届くことができます。

植物性乳酸菌をふくむのは、みそ・しょうゆ、納豆などの大豆発酵食品やぬか漬け・麹

和食メインの食習慣は、腸内環境にとてもいいのです!

和食は優れたメニューなのです

和食の主役、みそ汁や納豆・漬物・魚・海藻・キノコ類はすべて腸内細菌の大好物です。


和食を食べて腸内環境を良く保ち、いつまでも元気で楽しい毎日を過ごしましょう!

この記事の内容は健康情報誌「エルエル」通巻179号「菌と腸活」の内容を抜粋・編集したものです。
冊子版は店頭でお渡ししています。